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「プリプリのエビシューマイ」発売50周年
蒸しに蒸されて半世紀!
味の素冷凍食品の歴史はエビシューマイなしでは語れず!

味の素冷凍食品の「ギョーザ」に続き、人気商品の「プリプリのエビシューマイ」。
「プリプリのエビシューマイ」は2022年11月6日に発売50年を迎えます。今回はベテラン社員Aが複数の社員に取材を重ねて聞き出した「エビシューマイ」のプリプリのヒミツ”永久改良”の軌跡をレポートします。


発売50周年を迎えた「エビシューマイ」の紹介と1970年代/期待の新商品として誕生!

味の素冷凍食品の「エビシューマイ」は2022年11月に発売50周年を迎えます。皮で中具を包むメニューとして、今では「ギョーザ」に及びませんが、20年前までは家庭用冷凍食品の売上No.1で、当社の看板商品でした。そんな「エビシューマイ」生誕50年の歴史について探ってみたいと思います。

1972年3月8日、味の素冷凍食品は、群馬県にある関東工場で生産した冷凍食品12品を第1弾として関東地区で発売し、家庭用市場に参入しました。第1弾の人気商品は発売直後から在庫不足を起こす状態となったため、急ぎ工場の増産体制を組み、関東工場には新棟建設、また全国展開を視野に入れ、新たに四国工場が建設されました。


そのような第1弾発売から半年後の1972年11月6日、第2弾として発売されたのが「エビシューマイ」です。同時に「お子様ハンバーグ」「ミックスコロッケ」の計3品発売されましたが、現在に続くのは「エビシューマイ」のみ。日本人が大好きな“エビ”を使ったメニューであることと、当時すり身を使った焼売は珍しく、すり身とエビの組み合わせは肉焼売にはない味と食感でおいしいと、たちまち人気商品となりました。
ちなみに、“エビ”を使った商品は1973年に「エビピラフ」、1977年に「エビ寄せフライ」が発売され、いずれも現在に続くロングセラー商品で、味の素冷凍食品では歴史を支える「エビ御三家」と言われていたそうです。

冷凍食品の歴史は、電子レンジの普及とともに拡大したと言っても過言ではありません。「エビシューマイ」発売当時の調理方法は、「蒸し器(又はセイロ)に布巾をしいて、凍ったままのシューマイを入れてください。」と「蒸す」のみの調理方法が記載されていましたが、70年代後半には電子レンジの調理方法も併記されるようになりました。

焼売は、そもそも蒸し料理であることから、電子レンジとの相性も良く、時代の波に乗って世の中に広まっていきました。

1980年代/栄光の焼売時代!

1982年に発売10年を迎え「フレッシュ&ヘルシー宣言」のもと、消費者の健康志向に対応し、業界初の栄養表示の記載を開始しました。発売15年目の1987年には「今晩のおかず」シリーズとしてパッケージを刷新し、食卓市場への提案を進めていました。


1980年代には味の素冷凍食品もチルド分野へ本格参入し、焼売は冷凍・チルド併せて年間14品の新商品を発売、当時餃子の新商品は冷凍・チルド併せて年間8品でしたので、まさに焼売の黄金期。その勢いは、1990年代に入っても衰えず、餃子8品に対し、焼売16品と焼売の時代は2000年代に入るまで続きました。

1990年代/もっと便利に進化!

1990年代に入ると電子レンジの普及率が75%を超え、1996年には袋ごとレンジにかけられる画期的な包材を採用しました。また、発売当初は食卓向けを想定していた「エビシューマイ」ですが、利用実態を調査したところ、実際はお弁当での利用が多いことが分かりました。そこで、食卓向けからお弁当向けに大きくコンセプトを変更し、“エビのプリプリ感はそのまま、冷めてもおいしい”という現在の「エビシューマイ」の原型がこの頃から始まりました。1997年にはそれまでお弁当向け商品のみ採用していた小分けトレイを「エビシューマイ」にも採用し、品質も包材も消費者の利用実態に合わせる形に進化させました。

皮で中具を包むメニューとして焼売と餃子はよく比較されますが、本場中国での生い立ちは全く異なります。餃子は、厚めの皮で中具が見えないように包む家庭料理なのに対し、焼売はプロの職人が美しく形づくる“見た目の美しさが命”のメニュー。そのため、焼売は透明感のある薄皮で中具を見せ、天面を閉じずにトッピングの豊かさにこだわり、「美」を追求していると言われています。
そこで、味の素冷凍食品でも餃子の皮の技術を活かしつつ、まったく別ものとして改良を重ね、タピオカ粉と大豆粉を加えることで、透明感のある皮にし、中具が透けて見えるようにしました。また、タピオカ粉は、喉ごしの良さ、大豆粉はもちもちとした食感につながることから、今でもこの配合は活かされています。

2000年代/おいしさと安心品質の徹底!

「エビシューマイ」は、当然のことながら原料として“エビ”をたくさん使用します。2000年前後の時代は、大量のむきエビを扱っていたため、某大手カップ麺メーカーさんと味の素冷凍食品が日本のむきエビ市場を動かしているとまで言われたこともありました。
また、“エビ”のおいしさと言えば、プリプリした食感とエビらしい味わい。そこで、原料の“エビ”は発売当時から、インド、中国、タイ、エクアドル、インド、ベトナム、タイ、インドネシアと時代と共に産地を変えて最適な原料を選んできました。そのこだわりは当時、原材料担当者が半年間現地スタッフと寝食を共にし、エビの飼育、選別、異物管理などを指導し、最初は50%ほどだった原料品質の合格率を90%まで改善するなど地道な活動もあったほどでした。また、今日ではエビの背ワタ(エビの背中にある黒い筋)がないことが当たり前ですが、当時は小さなむきエビの背ワタを見た目のために抜いてほしいというリクエストは現地の生産者には大変な苦労だったそうです。

2000年代に入ると、食品市場は大きな事件・事故が続き、冷凍食品が消費者から敬遠される時期がありました。そこで、味の素冷凍食品は、おいしさだけでなく安心品質を徹底追及しました。例えば、アジアから遠く離れた南米エクアドルでエビの原料開発から手掛け、指定養殖池の“バナメイエビ”を採用。安心安全素材にこだわり抜きました。

それまで “エビ”のおいしさを伝えるキャッチコピーとしてうたっていた“プリプリ”を商品名に冠したのは2009年春。発売37年目にして「プリプリのエビシューマイ」と改名し、現在に至ります。

2010年代/更なるおいしさの追求!

「プリプリのエビシューマイ」の大きな特徴は、すり身の焼売であることです。このすり身は“スケトウダラ”を使用していますが、食感の良さと、歯切れの良さが特長です。 “スケトウダラ”は天然ものですので、漁獲期、鮮度によって品質に差が出ます。また、すり身は洋上加工と陸上加工があり、品質、コストなどから吟味し、調達していました。
実は発売当時から「エビシューマイ」は、“スーパーボール”の様に弾むくらいエビもすり身もプリプリした原料を使っていると、製造現場では言われていたそうですが、その裏には、Wi-Fiなどない時代に、原料担当者が遠く北太平洋ベーリング海に面した地に買い付け・指導に出向き、天候が荒れれば帰ることができず、連絡も取れないなどの苦労もあったそうです。

おいしさのヒミツはこのような原料へのこだわりだけではありません。
2013年“おいしさイノベーション!”をうたい「プリプリのエビシューマイ」を「2層包み製法」と題し、エビを中具と皮でやさしく包む新製法を開発。さらに、2016年には「エビトッピング製法」に進化させ、彩りを華やかにすることでお弁当づくりの課題解決を図りました。

2020年代/焼売ブームの到来!?

2016年に発売した「ザ★®シュウマイ」が食卓ニーズをつかむことで焼売ブームの兆しが見え、2020年新型コロナウイルス禍で新しい生活様式が求められる中、冷凍焼売市場は大きく伸びました。
そのような中、日本シュウマイ協会と横浜中華街の招福門さんと味の素冷凍食品の3社で、シューマイムーブメントプロジェクトの発表会を開催し、「“とりあえず”の一品として選ばれるシュウマイ」へと焼売の価値が変化する時代を宣言しました。
「つつむ」を意味する2021年2月26日の「シュウマイの日」にはWEBイベント「#負けるなシュウマイ大会議」を開催し、若年層へ焼売の魅力を伝える活動を行い、「焼売」の検索ワードのボリュームはなんと約4倍に増加しました(2018年/2022年比、当社調べ)。

そして2022年秋。
“日本のお弁当づくり”を支えてきたロングセラー「プリプリのエビシューマイ」は、お弁当だけでなく、お弁当づくりを卒業した家庭でも素材としてアレンジ活用されるなど、お弁当から食卓まで広く愛され続けています。
世の中では焼売ブーム到来などの言葉も耳にするようになり、「プリプリのエビシューマイ」発売50周年を迎える年にかつての栄華を取り戻す気配があることも何かの縁でしょうか。
「プリプリのエビシューマイ」はこれからも“永久改良”を続け、もっともっと進化していきます。
 

当時の新聞記事(冷食タイムス 1972年10月20日号)
当時の新聞記事(食品産業新聞 1972年10月30日号)

味の素冷凍食品の「プリプリのエビシューマイ」History

2022/11/2掲載
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