研究・開発系(開発)

コーポレート本部 研究・開発センター
商品開発部 開発第1グループ
2019年入社 生命科学研究科修了

担当業務

冷凍餃子の開発や技術検討、海外工場の開発業務支援を担当

冷凍ギョーザの開発や、冷凍餃子に関わる技術検討、海外工場での開発業務の支援などを担当しています。当社の看板商品であるギョーザを担当しているという責任を感じながら、栄養や調理性、楽しさ、環境配慮など、おいしさ以外に提供できるものも考えながら開発を行っています。解決が困難な課題も数多くありますが、チャレンジを続けた先にこそ答えがあると信じています。

やりがい最前線

本当にお客様が求めていることは何なのか。
今までの常識を疑い、
永久改良に挑み続ける。

味の素冷凍食品は「永久改良」を掲げています。当社のギョーザは発売開始から50年以上も改良を続けてきましたが、この先も改良を続けていきます。まさしく「永久改良」であり、ゴールはありません。改良の具体的な取り組みとしては様々なものがありますが、例えば電子レンジで冷凍ギョーザを解凍した時にギョーザの耳が固くなってしまうという課題に対する技術検討がその一例です。開発全般において私が心掛けているのはひとりよがりの開発にならないことであり、「本当にお客様が求めていること」から目線を外さないようにしています。ギョーザの耳の例でいえば、「そもそもギョーザの耳が固いことは本当にお客様にとって致命的な問題なのか」という視点も持つようにしています。冷凍食品は食品分野全体としては比較的新しい領域だからこそ、時には常識に縛られない発想も重要です。未発見の技術や可能性が広がっていることは、冷凍食品の開発に携わる醍醐味だと考えています。

私らしさの素

大反響を呼んだ
「冷凍餃子フライパンチャレンジ」
問題解決の鍵は、チームを超えた
協力の中にあった。

SNSで話題になった「冷凍餃子フライパンチャレンジ」のプロジェクトに開発担当として携わりました。「ギョーザがフライパンに張り付いた」というSNS上の投稿をきっかけに、使い込んだフライパンを当社にご提供いただける方を募集したところ、3500個以上のフライパンが集まりました。私は張り付きの検証とレシピ改訂を担当し、配合を検討してはギョーザを焼く、ということをひたすら続けました。それでもギョーザの知見だけではなかなか問題を解決できず、米飯チームにお米をパラパラに仕上げるコツを訊ねたり、から揚げチームにくっつかない工夫を聞いたり、スイーツチームにも相談したりと、様々な人たちの知見を合わせた結果、これまでより張り付きにくいギョーザを実現することができました。「変な相談をしているかも」と私が思っていても、「昔、遊びでこんなことを試していたよ」「あれが使えるかも!」と前向きに協力してもらい、一人では解決できないことも仲間と協力すれば解決できるということを実感しました。

私の進化系

おいしさ以外でも感動できるギョーザを。
川上から川下まで、
幅広い部署で経験を積みたい。

おいしさ以外でも感動できるギョーザを開発したいと考えています。ギョーザが張り付くという問題に挑んだ「冷凍餃子フライパンチャレンジ」がきっかけで、商品はおいしいだけではなく、栄養や調理性、楽しさ、環境配慮などの面も重要だと考えるようになりました。「冷凍餃子フライパンチャレンジ」の後、当社のギョーザはフライパンから剥がれやすくなりましたが、それでもまだ「張り付く」というご意見もあります。「もっと早く調理できるようにしてほしい」という声もありますし、永久改良にゴールはないのだということを改めて実感しています。また、私自身のキャリアとしては、品質保証から開発という生産現場からは遠いキャリアを歩んできたため、いずれは工場でも経験を積んでみたいと思っています。品質保証は若手の配属が珍しい部署だったのですが、とても楽しそうに仕事をする上司がおり、私も仕事の楽しさを知りました。ものづくりの川上から川下まで、あらゆる部署の課題に触れた上で、最終的には品質保証でそれまでの経験を活かせたらと考えています。

1DAY SCHEDULE

ザクザク解答 5Question

  • Q1

    選考時の印象を教えて?

    選考時の面接官が先代の研究・開発センター長でした。センター長が冷食業界の楽しさをひたすら語っていて、あの時のセンター長の目の輝きが忘れられず、一緒に働きたいと思いました。

  • Q2

    入社前後に感じたギャップは?

    ワクワクすることが多そうなのは思った通りでした。ですが、初期配属が研究・開発センターでも工場でもなく、当時は若手の配属例が少なかった本社の品質保証だったことには驚きました。ですが、その時に経験が今の私をつくっているのは間違いありません。

  • Q3

    新人時代の思い出を聞かせて?

    最初の配属部署は若手が少なかったため、2つ上のメンターの先輩が気にかけてくれ、たくさん飲みに連れていってくれました。私は学生時代からお酒が好きだったこともあり、飲みに連れて行ってくれる先輩がいたのはありがたかったです。

  • Q4

    所属部署の雰囲気は?

    若いメンバーが多く、一人ひとりが自身の意見を発言しやすい風通しの良い環境です。メンバー同士がお互いに関心を持ち合い、助け合う文化もあります。

  • Q5

    入社後に必要な資格やスキルは?

    誰かと協力して仕事を進める上でコミュニケーション力は非常に重要です。エピソードでもお伝えした通り、一人でできる仕事はないと痛感しています。

推したい逸品

黒胡椒にんにく餃子

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私が担当した商品で、酒のつまみとして抜群においしいです。前任者がもっとパンチの効いたギョーザを! と生み出した商品で、もっと複雑な風味を持たせるという改良テーマでいろいろな材料を試したところ、ギョーザの材料とは対極にありそうなハチミツがハマりました。今まで食べたギョーザの中でもトップレベルにおいしく、隠し味のハチミツは我ながら天才だと思っています(笑)