生産技術・管理系(生産技術)

生産本部 生産技術開発部 生産技術第3グループ
2014年入社 農学部 畜産草地科学科卒

担当業務

商品にとって最適な包装を自社で設計開発

味の素冷凍食品では商品のトレイやフィルムなどの包装を自社で設計開発しています。一般的に包装を自社で設計している食品メーカーは少ないですが、当社では商品の中身が決定すると、商品のコンセプトや調理方法、物流効率などを考慮し、その商品にとって最適な包装をゼロから設計します。包装の設計開発は専門性が高く、他部署と関わる際には材質の特性などを理解してもらうことが難しいため、できるだけ現物を持っていくこと、わかりやすく伝えることを普段から心掛けています。また、特に近年では環境問題に対応した包材が強く求められており、新技術にもアンテナを張りながら、リサイクル性を考慮した包材開発を行っています。

やりがい最前線

困難な仕事、だからこそ楽しむ。
自分のアイデアを遊び心とともに
具現化する。

包装の設計開発においては自分自身が楽しむことを大事にしています。なぜなら楽しんで仕事に取り組むことがもっとも生産性の高い働き方であり、周囲にも良い影響を及ぼすと考えているからです。遊び心というのも包装設計においては大切な要素で、設計時に担当者のアイデアでオリジナルの要素を取り入れることも多々あり、3D CADを使った設計技術や3Dスキャナー、そして3Dプリンターを活用しています。 例えばトレイの持ち手を設計する際に、商品のコンセプトに合わせた形状を取り入れると、味や食感以外の部分でも商品を楽しんでいただけるようになります。動物の柄を入れてみるなど、想像以上に自由度は高く、どんどんアイデアを提案していける風土があります。私自身、ポジティブシンキングで仕事に取り組むように心掛けており、適度に力を抜いて設計していると良いアイデアが生まれることが多い印象ですね。自分のアイデアを具現化しながら、カタチあるものとして商品づくりに関われていることにやりがいを感じています。

私らしさの素

カップ型包材の開発。
トライ・アンド・エラーで
正解を探し続けた。

カップ型包材の開発を担当した時のことです。今までなかった容器包材の開発ということもあり、工場内に設備を導入して新規の生産ラインを設けるという、当時の私には未体験の大規模な仕事になりました。私は包装設計に携わりましたが、カップ自体に冷凍耐性をもたせることが難しく、落とした時に割れやすいという課題がありました。その一方でレンジ調理するとカップが溶けてしまうという課題もあり、設定を変えては何度も試作を繰り返して適切なバランスを模索していき、少しずつ正解に近づけていきました。この時の話が象徴しているように、包装設計は地道なトライ・アンド・エラーを通じて正解を見つける仕事です。カップ型包材の開発の際も、正解を見つけるまでは苦労の連続でしたが、自分で考えてやり抜いた経験は大きな自信になり、最後には特許取得にもつなげることができました。既に販売中の商品ではありますが、今も技術検討を続け、さらなる進化をめざしています。

私の進化系

2030年、プラスチック廃棄物ゼロ化。
困難な目標でも、
次の世代のために諦めない。

大学で畜産を学び、入社後の2年間は工場で原料の加工を担当していたこともあり、原材料に興味を持っています。このまま包装設計を極めていくのかどうか悩んでいるところですが、今後のライフプランも考慮しながら、自分に合った働き方を模索していきたいです。このように将来のキャリアに関しては悩んでいる部分もありますが、包装設計という仕事に関していうと、やはり実現したいのは2030年までのプラスチック廃棄物ゼロ化です。非常に難しいチャレンジであるとは認識していますが、世界的な関心も年々高まっており、技術も進化を続けているため、着実に目標に向けて進んでいます。テーマの一つであるのはもちろんですが、私個人としても、自然環境が徐々に変わってきていることを実感しています。未来の世代に向けて今の自分たちにできることを全力でやろうという気持ちでプラスチック廃棄物ゼロ化の実現に取り組んでいます。

1DAY SCHEDULE

ザクザク解答 5Question

  • Q1

    選考時の印象を教えて?

    製造系の職種を希望して食品メーカーを志望しましたが、就職活動を通じて一番雰囲気の良い会社だと感じました。座談会や面接で、先輩社員が「良い会社」と口にしていたのが印象的です。自分の会社のことを好きな社員が多いことに驚きました。

  • Q2

    入社前後に感じたギャップは?

    最初に配属された生産現場では、商品を全員でつくり上げていく楽しい連携があることに驚きました。工場での毎日は楽しく、異動で離れるときは寂しかったほどです。もう一つのギャップは教育体制の充実ぶりです。生産ラインや製造工程について時間をかけて教えてもらい、大学などの研究室との違いから「企業の教育」を強く感じたことを覚えています。

  • Q3

    新人時代の思い出を聞かせて?

    工場全体で育ててもらった印象が強いです。何も知らない土地、何も知らない状態の配属で不安でしたが、手厚く見守って指導してもらいました。特にメンターは心の拠りどころで、メンターのおかげでいろいろな業務に挑戦することができたと思います。あと私はお菓子が好きなので、仕事中、そっと机にお菓子を置いてくれたことも仕事をがんばれた理由です(笑)

  • Q4

    所属部署の雰囲気は?

    一言でいうと、クセが強くて、こだわりを持った集団です。技術者なので図面を引いたり、設備を触ったりしているイメージと思いきや、意外と関係部署との連携が多く、協力しながら技術開発する仕事も多くあります。

  • Q5

    入社後に必要な資格やスキルは?

    資格は必要ありません。包装関連の知識は入社してから勉強すれば大丈夫です。スキルとしては、周囲と協力するコミュニケーション能力と、こだわりをもって完遂する力が重要になると思います。

推したい逸品

洋食亭®ハンバーグ
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仕事で関わったわけではありませんが、純粋においしくて大好きな商品です。ミシン目があって小分けにでき、冷凍庫の中でも邪魔になりにくいサイズ感で、生活者のことをよく考えられていると感じます。冷凍食品を頻繁に食べない人にとっても使いやすい商品だと思います。