資源循環とは ~フードロスを堆肥に変えて野菜原料で再利用するしくみ~
味の素冷凍食品のフードロス削減の代表的な取り組みが「資源循環」です。
製品を工場で生産する際には、キャベツの芯や成型不良品などの食品残渣がどうしても発生してしまいます。それらを堆肥化して地域の生産者に提供し、その堆肥を使って生産者が育てた野菜を「
ギョーザ」製造で使うことによって、地域で資源を循環させるサステナブルな仕組みです。
今回は、中部工場での事例をご紹介します。

最初に、堆肥工場(株)エム・シー・エスさんに、工場でフードロスとなった残渣を運びます。

これを適切に水分調整を行ってからチップと混ぜて攪拌し、約5か月間、空気を含ませながら、自然の力で発酵させ、堆肥化します。できた堆肥はほんのり温かく、生命力を感じます。
攪拌槽で発酵
二次発酵後の熟成中堆肥
ほんのり温かい
(株)エム・シー・エスの西村さんは、「堆肥ができるまでは自然の力頼みで時間がかかり、生き物のように体調が悪くて、発酵が進まずやりなおしという時もある。量も自由自在に調整できないので、農家さんが使いたい時に必要な量をお届けできるようにコントロールするのが大変です」と語ります。
西村さん
こうして作られた堆肥は、長野ライス(株)さんで、「
ギョーザ」を作るためのキャベツや玉ねぎに使われています。長野ライスさんでは地元の松坂牛の肥育農家さんから提供される牛ふん堆肥と、エム・シー・エスさんの堆肥を独自配合した自家製の堆肥、その名も「操スペシャル」を作って、健全な畑の土づくりに利用しています。
畑へすき込み作業中の「操スペシャル」
堆肥名人 石川操専務
この堆肥で育った野菜たちはすくすくと大きく育って、持つとずっしり重く、これが資源循環のサステナブルな仕組みで作られた、おいしい「
ギョーザ」になるんだなぁと感動しました。
すくすく育った収穫間近のキャベツ
採れたてはみずみずしい!
規格外!? 900gを超える大玉
そして、長野ライスさんでは直播※の玉ねぎ栽培試験を昨年秋から実施し成果は上々で、今秋の直播タマネギの作付けでは「操スペシャル」堆肥利用の循環型栽培で更に安定収量確保を目指す計画です。
※玉ねぎは苗を畑に植える方法が一般的だが、直接畑に種を播く栽培方法を「直播」という。
さらに資源循環のしくみで作られる直播のお米「みのりゆたか」の栽培にも今後挑戦していく予定です。
種を播いて約2か月後のお米「みのりゆたか」
近い将来、資源循環のしくみで作られたお米で冷凍炒飯を作りたい!と夢がふくらみます。
長野ライス(株)さんの長野社長は、これからも自然循環のしくみを広げたいと意欲的で、企業や流通さんと話し合いながら新しい挑戦を次々と続けている、とても頼もしい方で、他の農家さんが視察にくることも多いといいます。
長野社長
今回の生産者さん訪問で、「
ギョーザ」をはじめとする製品の原料が、生産者さんの努力と挑戦でできていること、1つ1つの原料ができるまでの裏側にたくさんの人の誠実な「顔」があることに、改めて気づきました。お客様の代わりとなって手間を分け合い、安心で安全な製品をお届けできるよう、味の素冷凍食品も挑戦を続けていきます。