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Iさん
研究開発センター
技術開発部
製品技術グループ2011年入社。餃子、米飯領域の技術開発、メンバーの育成を務める。
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Tさん
研究開発センター
技術開発部
製品技術グループ2019年入社。データ、メカニズムに基づく独自のおいしさを研究・開発する。
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Kさん
研究開発センター
技術開発部
製品技術グループ2021年入社。理化学的な視点から「圧倒的なおいしさ」実現する。
Introduction
研究開発センターでは、技術的なアプローチから各製品の製品化と工業化を担っている。では、その実態はどのようなものなのか。中堅、若手の3名の社員がざっくばらんに語ってくれた。 3名の社員が語ります。
TALK THEME 01
製品化と工業化に向けて
まずは、みなさんの役割を簡単に教えてください。
Iさん
私たちは各製品が持つ課題に対して、新たな課題解決手段の探索、ラボスケールでの技術確立、工業化の検討を行い、製品に導入可能な技術開発を行うことが主な役割です。各フェーズに応じて、商品開発部や生産技術開発部などと連携して業務を進めていきます。おふたりは自身の役割をどう捉えていますか?
Kさん
実務を通じて感じるのは、製品の品質をより良くするための技術をつくることがミッションだということです。科学的、または理化学的な視点から「おいしさ」を実現する。その一連の取り組みが、先ほどご紹介にあったところだと考えています。
Tさん
そうですね。データやメカニズムに基づく独自のおいしさや楽しさ、あるいは驚きや便利さを提供するための技術を開発する役割だと思っています。まさに、会社のエンジンにあたる部分だと思っています。
具体的にはどのような仕事をされているのですか?
Tさん
私たちは餃子領域を担当しています。「ギョーザ」は当社の主力商品ですが、従来の焼く餃子ではなく、レンジ調理に対応した餃子を現在開発しているところです。レンジで温めても、焼き餃子と同等の品質を目指しています。
取り組んでいるテーマの一つが、焼き目のパリパリ感を維持することです。目標の焼き目食感を数値化し、原料探索やその使いこなしの技術によりパリパリ感の向上を検討しています。
Kさん
私のテーマは、餃子に使われる香味野菜の風味やジューシー感です。レンジ調理に弱い部分にあたるのですが、目標品質に重要な成分、要素を数値化し、この実現に取り組んでいます。
Iさん
このように、製品を開発する上で必要な要素ごとに、研究、技術開発を行い、製品化を実現するのが、私たちの仕事ですね。それぞれが、それぞれの要素を担いながら、一つの製品をつくり上げていくイメージです。私自身は餃子に加えて米飯領域のリーダーとして、各テーマの推進を担当しています。
TALK THEME 02
若いうちから挑戦できる
まさに会社のエンジンという表現がありましたが、どのようなところに働きがいを感じていますか?
Iさん
私は、さまざまな部門でR&D(リサーチ・アンド・デベロップメント:研究開発)に携わったのち、現部署に戻ってきましたが、改めて感じるのは、私たちが扱う冷凍食品は最終製品だからこそ、検討の自由度が高く、様々な視点でアイデアを出し、考え、試すことができるという点ですね。多岐にわたる製品を製造していますから、多彩なメニューに関わることができますし、今まで世になかったメニューをつくり出すこともできます。おふたりはどうですか?
Tさん
私も同感です。入社1年目から「ギョーザ」を担当し、2年目には新製品の製造ライン立ち上げのプロジェクトリーダーを任せてもらいました。非常に驚きましたが、若いうちから、仕事を任せてもらえることはやりがいにつながっています。
Kさん
確かに、こんなに早いうちから、主力製品の担当になったことには驚きました。ただ、任せてもらえることは嬉しいですし、責任がある分、やりがいも感じています。
Iさん
実は、私が入社した10年前も同様でした。当社では、若いうちから活躍できる環境や風土が根付いていると思います。その際に大切なのは、指示されて動くのではなく、自ら主体的に動くことですね。それが自身を成長させることにつながっていくわけです。
Kさん
そうですね。私の実感ですが、主体的に動くからこそ、いろいろなことを吸収できますし、大きなテーマに挑戦できる素養を身に付けることができると思います。また、技術の種から製品を形にするまでの一連を担うことができるのも、他の部署では味わえない大きな魅力ですね。
Tさん
まだ誰もやったことがないことに挑戦できますしね。
TALK THEME 03
研究機関の集約、自由な発想
製品力の高さが非常に強みだと思いますが、その点はどう感じていますか?
Iさん
おっしゃる通りです。その基盤と実績があるからこそ「ザ★®」ブランドシリーズのようなまったく新しい製品の開発など、市場にインパクトのあるチャレンジができるのだと思います。近年では研究拠点の移転に伴い、味の素グループとの連携もより活発になっており、高付加価値化も進んでいるとこです。
Kさん
確かに、グループでの連携は当社の強みですね。これまでも当社の冷凍技術に加えて、味の素グループの技術を取り入れることで、他社にはつくり出せない製品や技術を生み出してきました。今回、研究機関が集約したことで、今まで以上に製品力が高まっていくと思います。
Tさん
あとはやっぱり、自由な発想でチャレンジできるということだと思います。既存の枠組みではなく、違った視点を加えることが製品力を生み出す原動力であり、研究機関の集約は、それを加速させる役割も担っていると思います。
Iさん
個々人の自由な発想やアイデア、考えを尊重するのは、当社のR&D部門いずれもが継承している風土だと思います。「失敗してもやってみよう」。そういったチャレンジ精神をべースに、多くの斬新な製品を生み出してきたのだと思いますね。
TALK THEME 04
主体性を生む環境づくり
やはり若手の活躍というところが、風土として活きていますか?
Kさん
そうですね。先ほどもありましたが、主体性が求められる一方で、わからないことや悩むことがあれば、すぐにサポートしてくれますし、何でも相談できる雰囲気があります。だからこそ、私たちも色々なことに前向きに取り組むことができますね。
Iさん
私自身も、チームのリーダーとして相談しやすい雰囲気をつくることは心掛けています。若手が積極的に働くことができる組織は強いですからね。実際に働きやすさという点ではどう感じていますか?
Kさん
組織がとてもフラットですし、上司や先輩が普段から気にかけてくれてるので、すごく働きやすいです。また、仕事に対する考え方や豊富な知見にも刺激を受けることがとても多いです。それが、自分自身の成長意欲にもつながっていると思います。
Tさん
制度的なところで言えば、フレックスや在宅、サテライトオフィスなどをうまく活用することで柔軟な働き方ができますし、仕事のオン・オフをはっきりできる点も、働きやすさを生んでいると思いますね。
TALK THEME 05
冷凍食品で、「感動」と「驚き」を
では、今後の目標を一人ずつお願いします。
Tさん
まずは、今取り組んでいるレンジ調理用餃子の品質を確保し、市場に送り出すことですね。
目指すのは、焼き立て・出来立てと同等の品質を実現すること。もっと言えば、焼き立て・出来立てより、「冷凍のほうがおいしい」ということを当たり前にしたいです。
Kさん
私も同じく、レンジ調理用餃子に取り組んでいるので、製品をきちんと世に届けることが当面の目標です。餃子に限らず、食べた人が「冷凍食品とは思えない」と感動してくれる商品をつくりたいですね。お店にも負けないおいしさを届けるために、これからも技術開発に取り組み、冷凍食品の価値を上げていきたいと考えています。
Iさん
私は、「感動」とも関連しますが、消費者に「驚き」を与えられるような技術を開発したいと考えています。市場に大きなインパクトを与えられる会社だからこそ、冷凍食品の市場を広げていくことも可能なのではないでしょうか。チーム一丸となってこれからも頑張っていきたいですね。