Profileプロフィール

スイーツ製造ラインの管理を担当し、2021年からはサブリーダーを務めている。製造ラインを円滑に稼働させるため、現場で働く人の環境整備に力を注いでいる。

無駄なく効率的なラインを

もともと食品関係に関心があったそうですね。

食べることは生きるためだけでなく、幸せであり、生活を豊かにするものだと思っています。そうした興味から、大学でも食品機能に関する研究を専攻、就活も食品業界を中心に見て回りました。なかでも冷凍食品は、家庭だけでなく、医療や介護施設、飲食店など多くの業界をサポートし、惣菜、スイーツといった幅広い分野で活躍している点に魅力を感じました。また、人を大切にする温かみのある社風を感じられたことも入社の決め手になりました。

現在はスイーツの製造ラインを担当しているそうですね。
具体的にはどのような仕事になるのですか?

端的に言えば、無駄なく効率的かつスムーズな製造ラインを構築することが役割になります。それを継続的に実現することによって、お客様のもとに「おいしい安心品質」を届けることがミッションです。そして、そのカギを握るのが、実際に製品製造に携わる作業者です。作業者に無駄な負荷を負わせることは、円滑なラインの流れを阻害し、製品の品質にも悪影響を及ぼしかねません。そのため、作業者がどのような気持ちで働いているのか、無理な作業はしていないか、動線や作業に危険がないかどうか。それらを単に見て回るだけでなく、丁寧にヒアリングして把握することを心がけています。

丁寧な仕事が求められそうですね。

私が担当するラインには作業者が約35名います。一人ひとりの気持ちを理解し、問題があれば改善し、少しでも作業を楽にしてあげる。
つまり、作業者の視点に立つことがもっとも重要です。働きやすい環境をつくることが、結果として、生産性の向上につながりますからね。
実際に、日々改善に取り組む中で、「作業がしやすくなった」、「きつい作業がなくなった」「楽にしてくれてありがとう」などの言葉をかけてもらえたときが、一番のやりがいです。

なるほど。人だけではなく、設備の方も見られるんですよね?

そうですね。設備もとても重要です。トラブルが発生すれば、ラインは停止し大きな損失をもたらします。
また、予測できないような原因でトラブルが発生することもあります。実際のメンテナンスや修繕は専門の技術者が担当しますが、日々のラインの動きに注意深く目を配る中で、トラブルを未然に防ぎ、設備の安定稼働を実現することも私の重要な役割になっています。
当初は機械や設備についてはわからないことばかりでしたが、製造技術の方々にしっかりと指導してもらったおかげで、最近は自分で対応できることも少しずつ増えてきました。

日常の細かな改善の積み重ね

何か、改善にまつわるエピソードはありますか?

私の業務は、「日々改善」という表現がもっとも近いかと思います。そのため、細かい積み重ねが重要になってきますが、その結果、確実に作業者の負荷を減らすことにつながっています。何か一つ取り上げるならば、たとえば製造ラインで、手作業でケーキにシロップを充填するという工程があります。その際、シロップが飛散してしまうという課題がありました。作業者は飛散の度に作業台を拭き、定期的に床を洗う必要が出てきます。これらは、無駄な作業であり、作業者に負荷を与えることになります。しかも製造は1分間にケーキ17本というスピード。何とかならないか、改善できないか、とても悩みました。

実際に、どのような対策を行ったのですか?

懸命に考えた結果、シロップが出てくる穴を大きくすれば、充填の際の勢いが抑制され、飛散は解消されるのではないか。そのことに気付きました。そこで、技術スタッフに充填器具の改良を依頼。その結果、飛散はなくなり、作業者は無駄な作業から解放されたのです。これは入社1年目の頃に、初めて自分でこうしたいと思い、やり遂げた改善であり、とても印象に残っています。

一日の生活

  1. 7:30~

    出社。メールチェック
  2. 7:50~

    朝礼。
    ラジオ体操、作業注意点、安全面の確認
  3. 8:20~

    製造ライン稼働、生産開始。
    生産現場の管理及び設備点検
  4. 12:00~

    昼食
  1. 13:00~

    日報書類の整理。
    製造ラインで作業者からヒアリング
  2. 16:00~

    他のラインのメンバーによるタスク会議。品質、安全等の情報共有
  3. 18:00

    退社

作業者の言葉に感じるやりがい

最後に、今後の目標を教えてください。

作業者の方から感謝の言葉をいただき、そのやりがいを手にするためには、コミュニケーションがとても大切になってきます。コミュニケーションによって相手を理解することが、改善を進める力になる。だからコミュニケーションスキルには一層磨きをかけていきたいと思っています。現在ではサブリーダーとなり、今までとは異なりラインを俯瞰して見る視点が求められています。また、品質管理の研修などを通じて、新たな視点でラインを見ることができるようにもなりつつあります。今後も現場にこだわり、着実に成長していくことで、クオリティの高い製造現場を追求していきたいと考えています。