Profileプロフィール
入社後、現部署に配属され、スイーツラインを担当。新製品の導入にあたって、商品開発部門と製造現場の間に立ち、スムーズな生産体制の構築を担う。
開発から生産の「架け橋」として
まずは、味の素冷凍食品に入社を決めた理由を教えてください。
幼い頃から、特別な機会に食べたものは思い出の一部になると感じており、人の心に残り続ける食に携わりたいと考えていました。また、近しい医療関係者から病院食の話を聞き、食に携わる仕事を通じて、病で苦しんでいる人に食の楽しみを提供したいという想いがありました。食品メーカーを中心に見て回りましたが、どの会社よりも自分らしく話ができたこと、また、会社の風土や雰囲気が自分に合っていると感じたことが、入社の決め手です。
現在は、新製品の開発と導入に携わっているそうですね。
開発導入グループは文字通り、新製品の開発と導入を担うセクションです。その中で、私はスイーツの製造ラインを担当しています。具体的には、商品開発チームから届く新製品に関する情報把握から始まります。商品のコンセプトや方向性、新規性など、商品開発チームが構想した製品が生産可能かどうかを含め、検討の依頼が寄せられます。実際に安定的に生産できるかどうか、リスクはないか、工程やコスト等々、検討を進めますが、ポイントになるのは、製造ラインの強みを最大限に活かし、新製品のスピーディな開発を実現することです。例えば、製造能力が高いラインであれば、その能力をフルに活用するなど、新製品とラインの持つポテンシャルを突き合わせて検討を進めていきます。
なるほど、実際に生産できるかどうかを見極めるわけですね。その後は?
生産体制がある程度決まってからは、実際に生産する前にラインテストを行います。ここで重要なのは、製造ラインの弱みを把握することです。これをすることで、弱みから生じるリスクが管理された安定的な製造ラインを構築します。
弱みとは、例えばどのようなことがありますか?
例えば、作業スぺ―スが限られているとか、作業者の数が十分でないなど、安定生産の支障となるものを指します。それらを事前に把握し、新製品に合わせたラインの体制構築、場合によっては、他のラインの活用も検討します。こうして、生産準備が整った後に導入、いわゆる生産開始となります。生産開始後は担当するラインの生産環境の変化を把握しつつ、その変化に対応する適切な施策をスピーディに立案・実行していきます。それにより、生産性の向上を図り、安定化を実現していきます。このように私たちは、製品開発から安定生産に向けた、架け橋のような役割を果たしています。
入社1年目、痛切に感じたこと
これまでで何か印象深い経験はありますか?。
新製品の導入は、一つひとつが印象に残っていますが、その中でも特に思い出すのは、入社1年目に担当した案件です。当初、新製品は一品ごとに検討するものだと思っていました。しかし、やってきた検討依頼の新製品は10品以上。素直に驚きましたが、新入社員ながらに一連の開発導入を任せてもらいました。製品イメージを描き、スケジュールを組み立て、導入前テストまでにやるべきことを整理するなど、緊張と焦りを感じながらも必死に手を動かし、取り組みました。当然ながら、食品を扱う仕事になるので、品質の高い製品を安定して生産することが求められます。その実現に向けて、何が必要なのかを走りながら考え続けました。同時に、その過程で担当ラインの強みと弱みを明確に把握することの重要性も学びましたね。強みを最大限に発揮すること、そして、弱みから生じるリスクを一つでも多く回避すること。それが品質確保と安定生産につながっていきますが、それを実践することの難しさを痛感しました。
多くのことを学び、痛感したわけですね。
何か壁に当たったときの対処法などはありますか?
対処法とは言えませんが、やはり周囲のサポートが大きいですね。一つの製品をつくるために、多くの人が関わっているので、人のネットワークの大切さを実感しています。実際にある時、業務に追われていてスランプに落ち入った経験があります。余裕がなくなってしまったんですよね。そんなとき、先輩方が食事に誘ってくれて、色々な話をしました。「どうせ仕事をするなら、楽しんだ方がいいよね。」当時、その言葉がすっと心に沁み、それ以降、「とにかく仕事は楽しむこと」をモットーにしています。
一日の生活
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10:00~
出社。
メールチェックや前日の業務報告確認 -
11:30~
担当ラインの生産状況の確認 -
12:00~
新製品のコスト試算、
工程分析、包材などの検討 -
12:00~
昼礼、掃除 -
13:00~
同僚と昼食
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14:00~
新製品に関する打ち合わせ。
課題の洗い出し -
16:00~
テスト前の準備資料作成 -
18:00
退社
目標を胸に、チャンスを待つ。
では最後に、今後の目標をお願いします。
将来は、入社時からの希望、想いでもある、入院中でも食の楽しみを感じられるような病院食の開発に携わりたいと思っています。そのためにも、与えられた環境の中で少しでも知見を深めていきたいと考えています。
チャンスはありそうですか?
入社早々から、色々な仕事を任せてもらいましたが、早い時期から若手に責任ある仕事を任せてくれるのは当社の風土だと感じていますし、若手であっても積極的に意見を発信することができます。まずは一つひとつの業務の質を上げて、成果を出していきたいですね。その先に、チャンスがあると思っています。